2025年11月 池田医師がアフガニスタンで活動して来られました

アフガニスタン・クンドゥーズの外傷センターで2カ月間活動してきました。

2015年から日本で外科医として働きつつ、年に数カ月程度、国境なき医師団MSFの活動に参加してきました。今回はアフガニスタン北部クンドゥーズにある外傷センターで活動ました。

このクンドゥーズは残念ながら、2015年に米軍による爆撃を受け破壊されてしまい多くの犠牲者を出す過去を持っております。2017年から病院の再建が計画され、2021年の8月から医療活動を再開しております。

今回は対象が外傷に特化された外傷センターでの活動になりました。私はこれで11回目の海外派遣すが、MSFでもかなり規模の大きい病院す。また、新しく再建された病院ということもあり、衛生環境や病院の設備も、これまで最も恵まれた環境下での活動となりました。

2021年に再建され、活動を再開したクンドゥーズの外傷センター
写真提供:国境なき医師団(MSF)

外傷の原因は、銃創、刺創、交通外傷、転落外傷と多岐にわたりました。骨折に関しては、今回は現地の整形外科医が内固定まで対応していたので治療は整形外科医に任せ私は頸部外傷、胸部外傷、腹部外傷、血管外傷を主に担当しました。また、軟部組織の損傷が大きく骨が露出してしまっている骨折症例に対しては、皮弁を用いて、露出した骨組織を覆う対応も行っていました。

骨折に対して内固定まで行っている手術室
写真提供:MSF

手術後、手術室スタッフと
写真提供:MSF

外傷センターだけあって、かなり重度な損傷にまで対応する必要がありましたが、過去の経験や今までの研鑽にて、十分に対応することができました。
皮弁の技術や血管外科は現地の外科医達にも興味を持ってもらえたので、少しでも提供できる医療レベルが向上するように、皮弁と血管外科に関しては、現地の外科医向けに講義を行ってきました。
治安の問題で、病院と同一の敷地内にある宿舎以外への外出はできませんでしたが、住居環境も恵まれており、食生活は日本の生活より良かったかもしれません。
アフガニスタンは気温が-20から50℃まで変化しますが、夏から冬への移行期である10月からの1か月の派遣であっため、滞在中は比較的過ごしやすい気候でした。

現地での食事
写真提供:MSF

MSFへの活動参加には何かと障壁はありますが、活動参加への理解を示してくれる職場、不在中、不在となる私の分まで働いてくれる同僚たちに感謝を忘れずに活動を続けていければと思います。